動画や図などで、液晶パネルの製造工程とブイ・テクノロジーの関わりをご紹介します。カラーフィルターの製造工程とブイ・テクノロジーの関わりや、カラーフィルターの構造、露光(フォトリソグラフィー)、そして検査・測定・修正といった検査関連の工程についてもご紹介しております。
- カラーフィルターは液晶ディスプレイにおいて、映像の色を作り出す役割を持っています。
- このフィルターは薄いガラス基板とカラーレジストで構成されています。
- ガラス基板上には、4色のカラーレジスト、赤(R)、緑(G)、青(B)、黒(ブラックマトリックス(BM)と呼ばれています)によって構成されるパターンが形成されています。このパターンはRGBで1画素になるようにBMを用いて格子状(もしくはストライプ)に形成されています。
~写真の焼き増しと液晶パネルのフォトリソ工程~
カラーフィルター上の微細なパターンを形成する原理は、カメラ(デジタルカメラではなく、いわゆるスチールカメラ)の写真の作り方によく似ています。
まず、ガラス基板を洗浄(工程01:ガラス基板受入れ・洗浄)し、光をあてると固まる感光材(フォトレジスト)を基板一面に塗布します(工程02:感光性レジスト塗布)。次にパターンが描画されたネガフィルムに相当するフォトマスクを通して光をあてガラス基板にパターンを焼き付けます(工程03:露光)。露光されたガラス基板を現像することにより、焼き付けられたパターンが基板上に残ります(工程04:現像)。
ネガフィルムを用いて印画紙に焼き付けます
印画紙を現像し、乾燥させます。
焼き増し完了。
フォトマスクと露光装置で、ガラス基板にCFパターンを焼き付けます。
露光後の基板を現像し加熱処理します。
CF基板完成。
形成されたパターンを検査、測定したり、うまく形成されていないパターンを修正します。目視で検査する場合もあります。